「全道ボランティア研究大会を終えて」
北海道幕別高等学校 二年 阿部徳子
私は11月21日から22日の2日間、札
幌わくわくホリデーホールと札幌市立開成中等学校で開かれたボランティア研究全道大会に髙橋さん、椿さんと3人で参加させていただきました。
一日目は日本赤十字看護大学災害対策教育センター教授の根本昌宏さんの講演でした。特に覚えているのは、自家用車を避難場所にするときに気をつけること、車内に常備しておくと良い物をご紹介いただいたことです。車は大量の一酸化炭素を排出します。だから北海道のようにあっという間に何十センチもの積雪、暴風雪に見舞われるとガスが車内に逆流し一酸化炭素中毒の被害になってしまいます。雪が積もって埋もれそうなときは必ず車の周囲の除雪をして、特に車の後部にあるマフラー周辺が埋もれていないか確認する必要があるということです。そして、常に車内には防寒着、手袋、帽子やマスクや除雪用スコップ、非常食として羊羹(低体温症に有効)や着替えなどを常備しておくと、災害に遭遇しても自らの身を守ることができるということを学びました。これからの季節は、本格的な寒さと暴風雪など天候に大きく左右されます。偶然ではなく、しっかりとした備えをして大切な自らの命を守ろうと思いました。
その後は、岩見沢農業高校、滝上高校から全国総文祭の参加報告、そして山の手高校、丘珠高校の実践報告を聞きました。報告を聞きながら、今まで気づかなかったけれど、どの内容も自分たちにもできそうで、是非やってみたいと思える物が多くありました。また、高校生ならではの取り組み、高校生でないとできないこともありました。大事な視点だと思いました。
二日目は市立開成中等学校に移動して、分科会に参加しました。できたばかりの中学校と高校が一緒になった新しいとても大きな校舎でした。この日は開校記念日ということで生徒はいませんでした。私は第2分科会「聴覚に障がいのある方のお話を聴こう」に参加しました。公益社団法人札幌聴覚障害者協会手話講師京野大樹さんの手話や通訳の土井有希子さんの通訳を通して参加者も手話について学びました。手話で学校名や自分の名字をどのように表現するかを練習して、実際にどのようにあいさつをするのかを実践交流しました。手話ができなくても相手に伝える手段はいくらでもあること、伝えようとする気持ち、わかろうとする態度があれば双方向のコミュニケーションが可能であることを知りました。耳が聞こえない聴覚障がいの人たちは見た目にはわかりにくいので、自分が気づいた時点で積極的に近づいて、関わっていこうと思いました。
今回全道大会に参加して、今の自分に何ができるのかを考える良い機会となりました。積極的に参加を表明し、参加させていただいたことで気づけたこと、学んだことは私の財産になりました。これからの生活に役立てていきたいと思いますし、一緒に行動してくれる仲間を増やしたいと思いました。